「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」という映画を観ました。
「だんだん若返っていく」という奇妙な病気というか
運命のようなものに操られた一人の男の人生を描いた
物語なのですが、これはすごく面白かったです。
デビッドフィンチャーが監督で、主演がブラッドピット。
小説家のスコットフィッツジェラルドが原作らしい。
あらすじとしては、1918年に80歳の姿で生まれた
赤ん坊はある施設の階段に置き去りにされている。
子供が出来なかった黒人女性はその赤ん坊を拾い、
ベンジャミンと名付け、自身が働く老人施設でベンジャミンを
育てる。ベンジャミンは成長するにつれ若返っていった。
1930年、ベンジャミンは少女デイジーと出会い、次第に
ふたりは心を通わせた。仲が親密になっていくにつれて
ベンジャミンの若返りとデイジーの成長は進み、やがて
同じぐらいの年格好となった。
しかし、この後も普通に年をとっていくデイジーに待ってるのは
「老い」という現実。反対に父親になったベンジャミンはどんどん
若返っていくという恐怖に悩まされる。
というような話なんですが、これが本当に色々とうまく出来てて、
CGもかなり凄かって、こんなんどうやって撮影してるんだろうと
思わせられる映像が満載でした。
と思って、後で調べたらやっぱりアカデミー賞の美術賞を取ってた。
そりゃ凄いはずです。
過酷な運命を背負ったベンジャミンは、普通の人と共に同じような
人生を最後まで送れるはずがないことも理解し、成長をするにつれ、
ベンジャミンは周囲の人々を通じて、「生きること」とは何かを深く
考えていくという、とても切ない内容だったけど、これはかなりの
大作ですごく観ごたえがあった。
おすすめです。